太っちょの後輩が泥酔して歌舞伎町で暴れ狂うゴリラになった話

たまに思い出して今となるとウケたな〜と思うので記憶が鮮明なうちに文字に起こしておきます

タイトル以外のことはないです

太っちょの後輩が泥酔し暴れ狂う様は、成人女性2人では制御することが出来ず、まさしくゴリラだった

その詳細

備忘録

出来事当日のメンバー

めちゃくちゃバイブスの合う3つ下の後輩M

 Mとは背格好は違えど好みが同じすぎて服装がほぼ同じ、遊んだ時に持ち物が全く同じで驚くことが多くて、生きてる上での視界がほぼ同じなんだなとよく思う

 

友達や周りの人に写真を見せても大和田の小さい版と言われるくらい、分身という感じ

 

自分で言うのもなんですがかなり崇拝されており、崇拝していますとストレートに言われたこともある

入社してすぐ物心つく前の時に私のもとで働いた為、きっと私が親鳥となってしまったのでしょう

私自身もMの新しい髪色やネイルがかなり好きで見せて!といつも聞いている

私とのやりとりのレスは基本

最高ですね!行きます!買います!

の3パターン

言うこと聞きすぎるので意志を持てと言ってみた時も、わかりました!持ちます!と返してきた

Mはめちゃくちゃお兄ちゃんと不仲で家でも顔を合わせないのに、いつかの夏フェスでチケットのもぎりにお兄ちゃんがいてお互いびっくりしすぎて声が出なかった思い出がある

そんな子

そしてもう1人の後輩が本題のゴリラ

このゴリラはホスト狂いでタバコも酒もバカスカやり記憶をなくすほど飲んだり朝まで吐くという古めかしいムーブをするこのご時世に貴重な存在

Mよりも年下で、私は去年1年間一緒に働き、最初は倫理観の合わなさにシンプルに引いてたけど半年も経てばおもしれー女に認定、すっかり大好きに

ホストに行って朝まで飲んで記憶をなくす、いつも鞄がなくなる、iPhoneまたどっかやっちゃって、なんてのをよく聞かされて普通にドン引きしてた

こないだも飲みすぎて記憶がないんですけど友達に言われてびっくりしたのが、みんなで磯丸水産行ってトロたく頼んだらたくあんが入ってなかったって私暴れたらしくて!そのあと食べログのレビューでバチくそ悪口書いてたらしいんです!でも全然覚えてなくて!やばくないですか?!と言われ

その時はなんか引いちゃったけどめちゃくちゃ面白い

こんなに面白いのに自分がなぜか引いたことも含めて面白い

ゴリラとはよく仕事の後に一杯飲みに行った

そのままカラオケ行きましょ!!2件目行きましょ!!と持ちかけられるものの、朝までコースは絶対に嫌なので全て拒んできた

なので2人で酔っ払うほど飲んだことは一度もなかった

プライベートを聞くとだらしないが、その面仕事はお金をもらってるからちゃんとしなきゃいけないと人一倍真面目という謎さを持つ

上下関係もめちゃくちゃしっかりしていて私に対する態度も仕事中はすごい真面目で、ちゃんと上司を立てることが出来る

ちなみにゴリラは太っちょである

なぜわざわざ言うのかというと、ゴリラは太っちょであることを自ら触れてきて、どう思うのか聞いてくるのである

だから素直に言う

ちょっと太っちょだねと

聞かれるから答えている

それ以上の言葉は何もない

ただそれだけのこと

そんなゴリラはMと少しだけ面識がある

去年の夏、職場が離れたゴリラから飲みの誘いが来た

そろそろ会ってくれませんか?!ときて

いいよ〜んと適当に返していたら、別件でMさんと連絡取ってたんですけどMさんとも3人で飲みたいねって言ってたんです!!いつ暇ですか!と本気だった為、わかった!来月遊ぼう!と本腰を入れた

ゴリラは鬼滅の刃のファンである

私はアンチで、Mは普通

鬼滅の謎解きイベントやってるらしいから3人で行こう!となった

なんだよそれと言う感じだけど普通に面白かった

謎を解くためにいろんなところに歩かされまじで疲れた

6月くらいかな、めちゃくちゃ暑かった

夕方前に無事クリア、体力も消耗し飯でも食うか!となり

3人とも韓国料理な気分だった為新大久保へ向かった

去年の6月に会社の人間3人で飲もうとなったのは本当に何年かぶりで、後ろめたさもありつつ

なんかあっては困るから誰にも言わないようにしとこうと言って3人でひっそり集まった

3人とも久しぶりの外食、飲酒、とにかく久しぶりの再会で常にテンションが高くて

話が止まらず永遠と飛沫をし合った

溜まっていた仕事のうっぷんってどこにも発散できたなかったんだな!とその場で互いに気付いたというくらい

全員話が止まらず

その時の飲食店は20時までだったためあっという間に時間が来てしまった

ゴリラはすかさず言う

2件目行きましょう!!カラオケなら個室だしいいですか?!?!

正直3人とも話し足りなかったし、後輩2人の不満や愚痴はまだ話途中だった

う〜んでも朝までとか嫌だからね!

それにどこもやってないのでは?となったけど

運悪く歌舞伎町らへんのカラオケは営業しており、2時間だけだよ!絶対22時解散ね!と約束し、カラオケに入った

カラオケ自体も久しぶりすぎてありえん楽しかった

Mとカラオケに来たのは初めてだったのに、選曲もほぼ同じであれ?今私が入れたっけ?とお互いなっており、お互いクゥ〜!!と言い合って笑ってた

私らが歌うaikoのシャッターに合わせて、ゴリラは1人バンギャのように咲き狂いハートを飛ばしていて様子がおかしかった

ホストでこうなんだろうなこいつ、と2人で笑っていたが

ゴリラは1人、さっき新大久保のスーパーで買ったチャミスルをありえんペースで飲み続けていた

そしてゴリラが徐々にねぇ!!ちょっと!!とタメ口を聞いてくるようになり

今までだったら絶対にあり得ないことなので、Mもおいおいちょっと!大和田さんに失礼!みたいになってきたけど

いやいいよなんかウケるし

ご機嫌だね〜くらいに見ていたが

トイレ行ってきまーす♪と部屋を出た瞬間ものすごいデカい音が聞こえ、外に出てみるとゴリラが倒れていた

撃たれた…?

そのくらいの爆音だった

どうした?!と声をかけると呂律が回っておらず、転んだことにもまだ気付いていなくて、Mと私はそこで気づく

酔っ払ってる?!?!?!

めちゃくちゃ驚いた

当然、人は酒を飲むと酔っ払う

そういうの忘れてた

でも1人で?いつのまに?こんなんに?いや何?とMと私は混乱した

大丈夫でぇす♪と言いながら細い通路をパチンコ球のように左右の壁にバンバン当たりながらかろうじて進みトイレを目指しており

無理だわ…と思い私は部屋に戻ってボニーピンクa perfect skyを入れた

Mは私見てきます!と言ってトイレに向かっていて、優しいなと思いながら私は歌い続けた

歌い終わっても2人は帰ってこない為重い腰を上げてトイレに向かったら、なぜか洗面台の水が出っ放しで床に倒れたゴリラは服がびしょ濡れ、Mがなんとか持ち上げようとしていて、助けてください…重いです…と辛そうな顔をしていて爆笑してしまった

最悪だな〜

一曲歌ってる間にこんなことになる?

しばらくしたらゴリラが立ち上がり、大丈夫でぇす♪大丈夫でぇす♪と言いながら部屋に向かおうとするけど全然歩けず

めちゃくちゃころころ転がっていた

もう持ち上げられないのでMと私はゴリラを転がしながら部屋に戻った

帰ろう、もうまじで帰ろう、そう言ってMにゴリラを任せそそくさと会計し

さっさと帰るぞ!とカラオケ店を出ようとしたらゴリラが店外に突然走り出し、歌舞伎町のど真ん中ですっ転びパンツ丸見えで大の字で寝始めた

死んでくれ!!と言ってしまった

Mが急いで駆け寄りパンツを隠し、

あんたいい加減にしな!と言いながら普通にゴリラをビンタした

こんなMを見たことがなかった

なんなんだこれ…と思ってMと2人でゴリラを起こそうとするも

まじで重くて動かせない

そして中途半端に上下関係を思い出したのか突然謝り始め、もうすみません!!大丈夫なんで!大丈夫なんで!嫌いになっちゃいましたか?!ごめんなさい!!とか言いながら私らを突き放す

その力が強すぎて私たちは何度も吹き飛ばされ転んだ

そしてゴリラも転んでいてなんで女3人が転んでるんだよと思った

Mはずっとキレてる

転ばされ、いったぁ!!!!!と言った後に頭殴りに行っててめちゃくちゃ面白かった

シンプルな喧嘩だった

もう無理だ、タクシーにぶち込もう!とタクシーを呼ぶも、そのレベルの酔っ払い1人では乗せられないから必ず付き添いもお願いしますとドライバーさんに言われ

そりゃそうだよな…となり

3人とも住んでるところが違すぎたので、Mと私は悩んだ

こいつの最寄りまで行くと終電は間に合わない、Mか私の家に連れて行くかと思ったけどお互いそれは嫌

もう3人でどこか泊まるか!と開き直ってたところだった

その間もゴリラは暴れ続ける

じっとしていないのだ

突然走り出したりするからまじで怖くて、2人で頑張って確保していた

本当に暴れて、私らも殴られ、まともに歩けず3人でよろけるを繰り返し、腹が立ちすぎて私は思わず言ってしまった

おめぇ何キロだよ!!!!

間髪入れずゴリラは、70キロでぇす♪と言ってダブルピースをして

うるせぇよ!と言いながらMがゴリラの頭をはたいた

今思うと完璧な流れだったと思う

その時は怒りに狂い笑いは生まれなかったが、トリオとして完成していた

その後話しかけてもまともな返事はしてくれず、とりあえず泊まるから!宿探そ!と言って道端にゴリラを座らせ、Mと2人で宿を検索していたら

ゴリラがありえんゲボ吐き始めた

だよね…と言いながら我々はゴリラの背中をさする

雨が降ってきた

ゴリラはゲボの横に倒れ、いびきをかいて寝始めた

Mと私は確か白目を向いてた

しばらくぼーっとしてたけど、Mはゲボがかかってて雨も降ってきてた

私ゴリラのこと見てるから水と傘とウエットティッシュ買ってきてくれ、とMにおつかいを頼んだ

ゴリラの鞄から財布を抜いてこれで買ってきて、と

私があまりにも知り合いとは思えない立ち振る舞いだったんだと思う

道ゆく人たちが寝てる人、知り合いですか?大丈夫ですか?と声をかけてくれた

知り合いです、大丈夫ですと返したけど

本当にみんな優しいなと思った

男の人も、どこか移動しますか?運びますか?と聞いてくれ

私看護師です、様子見ましょうか?ときどうを確保してくれた女の人もいた

とりあえずこのレベルまで来たら警察呼んでいい、なんかあっても大変だから救急車呼んでも良いとアドバイスしてもらい

お巡りさんを呼んだ

Mと私は酔っ払いを介抱したことがない

こんなに飲む人が周りにいない

我々はただイラついた

早く帰りたかった

ゴリラのスマホを取り上げ、ゲボまみれのマスクをおろし、うわぁ〜…と言いながらゴリラのスマホをフェイスIDで解除し、親と妹に鬼電するも連絡が付かず

救急車を呼ぶところまで来てしまった

3人で泊まるって言ってもなにかあったら2人では何もできない、もう病院に行ったほうが良い、本人の承諾も得て、2人は病院に付き添ったほうが良いとお巡りさんから言われた

まじで最悪だった

Mと私は今から新宿の病院に行って、明日の出勤はどうするかと話し合っていた

でもたしかに運べない、本人が歩けないしもう病院に連れてってもらえるならそのほうが楽かもとなっていた

ゴリラを叩き起こしお巡りさんがなんとかゴリラと話をし、病院に行くとゴリラも頷いた

多分この間カラオケ出てから2時間くらい経ってる

本当に大変だった

うちらが悪いのこれ?とMとなりながらも、いろんな人に謝り続けた

結局救急車が来たのに乗る乗らないでだだこね始めてMと私はマジギレした

いい加減にしてほしい、本当に乗って欲しい

顔色は悪いしゲボまだ吐くのに歩けると言ってふらふら動き出して、散々だった

救急隊員の方にもこの時間にも助けを求めてる人がいる、早く決めて欲しいと言われて

本当に申し訳なすぎてめちゃくちゃ謝った

この時間も無駄なのでもう私たちでなんとかしますと深く謝罪して言って救急車を降りた

しばらくラブホ街を彷徨った

ゴリラがまともに歩けるようになるまで雨の中、傘を差しながら

その間もゴリラは泣きながら謝ってくる

我々はひたすら無視し、宿を探した

私は6年前くらいに幼馴染とサマソニの朝までのやつに行って、朝方新宿に帰ってきて、一蘭行ってバリ島みたいなホテルに泊まって最高だったことを思い出した

なんかこの辺にバリ島ある気がする!

バリ島があった

めっちゃいいじゃん!ここ泊まろ!

3人1泊2万7千円、ゴリラのクレジットカードを出してゴリラに暗証番号を打たせる

酔っ払ってても打てるもんなんだなと感心した

フロントにはいろんなアメニティがあり、Mと私はかなり浮かれた

オセロも持っていった

夜中やろうよ!と言って2人はキャピキャピしていた

部屋に着き、親と妹からめちゃくちゃ電話来てることに気づいたらゴリラは2人と電話し、少しずつ意識が回復し、酔っ払いつつも反省モードに入ってきた

大変申し訳ございません!!!と謝罪できるところまで到達し、ホテルの一室で土下座してきた

人にちゃんと土下座されたことが初めてだった

お前さ〜もう平気かよ?と話しても、泣きながら土下座は辞めず、ううぅ〜しか言わず

いつまで経っても土下座してるのでもういいから!とMが頭を上げようとしたら、寝ていた

ゴリラは土下座して泣きながら寝ていた

なのでMと私は、風呂に入った

 

 

2人とも風呂を済ましてもゴリラは土下座の状態で寝続けていた

冷えないように掛け布団を軽くかけておいた

Mと私は反省会をしていた

そして互いを労い、今度お疲れ様会として打ち上げしようなと言ったら

え!最高!!一緒にディズニー行きません?!と言ってきてウケた

横で酔っ払いが死んでる中も、Mは私に真っ直ぐだった

Mと私がオセロをしていた時

猫がよくする吐く前のペットボトルをカポカポするような音が聞こえた

うわ!起きた!吐く!

とっさに2人でベットを降りて、ビニール袋片手にゴリラに近づくも、間に合わず

床に吐いてしまい、2人であちゃ〜!となった

ゲボが喉に詰まってないか確認し、またスヤ〜と寝息が聞こえたのでホッとし

Mと私は寝た

 

朝方何度かゴリラがトイレに走って吐いてるのが聞こえたけど、起き上がれるようになったか!とホッとして寝続けた

翌日の朝、Mと私が起きた時、ゴリラは風呂に入っていた

上がったゴリラの第一声は、昨日のことを何も覚えてないだった

私は信じられず、無かったことにしたいのか?嘘でしょう?と何度も問い詰めた

でもMが、いやあのムーブまじで記憶がない人のレベルです、本当だと思いますと言ってきた

まじでいい加減にしろよ、朝だし話す気力が無いと言って、ゴリラを残しMと私は宿を後にした

最悪の解散をし、ゴリラに出勤できたかの確認の連絡

出来ました、申し訳ありませんでした。と来て、ならいいわ!じゃあな!と締めくくった

それから約半年なにも音沙汰がなく、別にいいけどなんかむかつかね?!とMと腹立っていた

いや何をして欲しいってことも特に思い浮かばないけど、なんか腹立つよな!とだけ言っていた

そして去年の年末、仕事でゴリラから私に連絡しなきゃいけないことがあり、個人LINEではなく業務連絡ツールから電話をしてきた

私はお〜ま〜え〜wwwって松下由樹みたいなテンションで出たのに、ゴリラの方は葬式だった

本当に申し訳ございませんでした

申し訳なすぎてなんて連絡していいかわからなかったと泣かれ、爆笑した

LINEはブロックされたと思っていたらしい

私がよくむかつく職場の人間なんてブロックしたらいいと冗談を言っていたから、自分もきっとされてるだろうと思い、業務連絡ツールから電話してきたらしい

もういいから!と言い

約半年ぶりに会った

もう2度と会ってもらえないと思ったと何度も言われウケた

そしてあの時のことってお伺いしてもよろしいですか…?

母と妹から聞いた内容によると恐ろしすぎて、大和田さんとMさんに聞く勇気がなくて…でもちゃんと謝罪したくて…聞かせてもらえませんか?と言われ

全部話した

上記の時間、この文字通り話し、あいまあいまにイヤーーー!!とかウッ…とか殺してください!!!という合いの手を入れてきて

そして伝えた

あの日のお前はゴリラだったと

それに対する返答が痩せますで、そこじゃないと思った

そして体重に関しては、えー!!60キロです本当は!!とめちゃくちゃ焦りながら訂正してきた

なぜ重い方にサバを読んだのか

酔っ払ってる時こそ本当のことなのでは無いだろうか?

真相はどうでもいいけど、来月またMとゴリラと3人で遊ぶのが楽しみ

あの日の思い出たちを添えてf:id:pxezs:20220111115322j:image
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