命乞いの定番「家族がいるんだ」は甘え

プリズンブレイクを見てる。

現在進行形で、2006年の海外ドラマを見てる。そもそもみんな囚人、悪事を働いた者なので登場人物誰にも感情移入しないから完全に俯瞰して楽しむことが出来る。と思っていた。

 

プリズンブレイクはすごい。

人間関係を絡みに絡ませこんがらがすのがとても上手い。みな誰かしらの弱みを握り握られ、常に立場が逆転しまくり、仲間になり裏切りまた仲間になってる風で本当のところは信頼していない。

あと全員アホ。

 

そして命を狙われてる時、自分に銃口を向けられた時にみんなこう言う。

 

「家族がいるんだ」

 

だから何。

家族がいるから、なんなんだ?

 

そうか、家族がいるのか…おけ!てなるのを期待してるってことなのか?

そういうのが1番ムカつく。

ていうか家族がいるならそんなことするなよってことばかりしてるんだよナ。

 

そしてごめんけど家族がいるなよと思う。

そんな悪党に。

 

なんで家族がいるんだよお前に。

そんな悪党が人を愛する心があるのかよ、こえーよ。愛せるな。人を。

 

そう思っていた。

 

しかし見進めていくうちに、悪党たちが愛する者達のために、仕方なく悪事を働いていたことを知る。

 

まさかだった。

 

私は悪党にも人を愛する美しく優しい側面があるなよと思ってた。

それは逆で、人を愛する美しく優しい心がある故の悪事だった。

 

卵が先か、鶏が先か。

 

悪事を働くことを擁護してるわけではなく、それ故にだったのか…と気付いた。

 

でも本当に愛しているのであればすなよ、と思うのでみんな馬鹿ではある。(このドラマの話)

けどそれ故なのか…と思った。

 

 

最近会社の人間が、他事業部の悪口的な文句を堂々と名前付きで公のフォームからぶちかました事件が起きた。

 

意味がわからない。

絶対もっと他の方法があった。

 

よっぽどのことがあったのだろうか?と思うけど、そんなことしたらもちろんバレて、問題行動として結局その人は今までいた事業部から外されていた。

 

そしてその人にも妻と子供がいる。

その妻が私のいる事業部の人で、私はその事件を起こした人とも会ったことがあり、不思議に思った。

 

なんでそんなことした…?という

気狂いムーブへのシンプルな感想はもちろんだけど、人の側面的な意味でそんなことしなそうな人なのに…と思ったけど

 

私はその人のことを知り尽くしてるわけでもなく、人のことなんて誰にもわからないし自分のことですらよくわからない時ばかりです。

 

そして"そんなこと"と私は思ったけど、当人にして見たらごく普通の行動かもしれない。なにもかもわからない。

 

いつかその狂気の面を向けられるのではないかと、怖いわね、なんて他人事に感じていた。

 

こうやって他人のことを怖いわ〜なんて思ってたけど、じゃあ自分はどうだろうかと思った。

 

老人が嫌いだし、めちゃくちゃムカつく新卒に対してはころすぞとすら思う。

 

これである。(これである。)

 

この面は誰にでもあるじゃんか、と思った。

そう思った時、私は友達や家族、大切な人に向ける側面、どれほどやさしい気持ちで接せれてるんだよと感動した。

 

私は大切な人が毎日健やかで楽しく暮らしてくれていたらそれでいいと思う。

 

けどマジでてめー殺すぞって思う人もいる。

 

 

怒りの方がどうしても湧いてしまうもので、優しさが湧くことってないんじゃないかなって思った。

怒りは抑える、という印象で

優しさは自分の気持ちや強い意志があるからこそ生まれるものなのかなあ。

わかんない…

 

 

人は愚かだけど、大切な人をもっと大切にしたいと思った。

そして自分を大切にしてくれる人を大切にしたいと思った。

 

だけど出来なくて悔しくて泣く時がある。

 

要因を掘り下げると、自分の弱さだなと思います。

要因を掘り下げることは解決の糸口ではあるけどとてもしんどいこともある。

 

目を背けずに、何かに逃げずに、寂しい夜を乗り越えて極力眠りたいものです。

 

プリズンブレイクを見てばかりいるので、嫌な夢ばかり見る。

最悪です。

なのに面白くて見てしまう。

 

プリズンブレイク最高…f:id:pxezs:20210603014442j:image